スタバでは対面でのセミナーが定期的に開催されていました
ただ、コロナ禍では開催が制限されており、以前のように対面でセミナーを受けることが難しくなりました
実際 参加者のかたでも「対面はちょっと・・・」という方もおられると思います
そんな方にオススメなのがオンラインセミナーです
ただ「申込方法がわからない」「Zoomの使い方難しそう」「顔出ししないといけないの?」といった意見や疑問があると思いますので、そういったお困りごとを解決できる記事にまとめました!
店舗でのリザーブセミナーやロースタリーAMUセッションに参加した筆者が、オンラインセミナーの申込方法から、Zoomの設定方法、実際に参加した「スマトラ マウント クリンチ」のセミナーの内容まで解説しますのでよかったら参考にしてみてください!
セミナーについて
スタバでは参加者のレベルにあわせて様々なセミナーが用意されています
「コーヒーをはじめよう」といった入門編から、「おいしいいれ方編」、「フードペアリング編」、「エスプレッソ編」、「ハンドドリップ編」といったコーヒーをより楽しむためのセミナーもあります
季節限定のセミナーもあり、バレンタインの時期になると「フードペアリング Coffee Meets Chocolate編」といってコーヒーとチョコの相性を楽しんでみたり、クリスマスには 風味の異なる3種類のクリスマスブレンドを飲み比べる「おいしいいれ方 クリスマス編」というセミナーもあります
他にも「スターバックス リザーブ 店舗限定 スペシャル コーヒーセミナー」というコーヒーの産地や精製方法、品種といった、より専門的な内容のセミナーを受講できるセミナーも用意されています
スターバックスリザーブの豆は、毎月 数種類新しいものがでており、新豆が出るたびにスペシャルコーヒーセミナーが開催されていました
ただ、いずれのセミナーも コロナ禍以降 対面でのセミナーは開催が制限されています
なので なかなか思うようにセミナーに参加できないのが実情です
しかし、Zoomをつかうことでオンラインでのセミナーが開催が可能となり、対面開催が気になるかたや遠方の方でも参加できるようになりました
今回、オンラインで「スマトラ マウント クリンチ」のセミナーに参加しましたので、実際にわたしが申し込んだ手順や、Zoomの簡単な使い方、セミナーの内容をご紹介していきます!
申込手順
申込手順については、スターバックスの専用ページにアクセスし、ログインのうえ、参加日時を選んで決済をするだけです!
具体的な方法を写真つきでまとめていますので詳細はこちらをご覧ください
豆、受講資料が届く
申込が完了すると、セミナー開催の1週間ほど前に、豆や資料が届きました
実際届いたのはこちらの一式です
・豆250g
・エデュケーションカード(日本語/英語)
・コーヒーパスポート
・バインダー
・メモ帖(数枚)
事前準備
メモの準備
セミナー中はメモをとると思います
事前送付一式に入っているメモ帖やご自身のメモ帳、ペンをご用意ください
抽出の準備(余裕があれば)
対面セミナーでは店舗側でコーヒーの用意をしてくれます
ただオンラインセミナーの場合そういった用意は当然ないです
ですので、もし余裕がある方はご自身でセミナー前に抽出を済ませておくか、セミナー中に抽出をする必要があります
セミナー中に抽出をするほうが、よりリアルな感覚でセミナーの受講ができますので そういった方は
器具(プレス)、粉、マグ、お湯の準備をお忘れなく!
Zoomの準備
まず、今回のオンラインセミナーですが、参加者のほうはカメラは必要ありません
なので「パソコンにカメラがついていないけど・・・」という方でも問題なく参加できます!
そもそも顔出しの必要もありません!ですので安心して参加できます
ちなみにスマホでもパソコンでも好きな方で参加できます!
ただスマホの場合はブラウザ(サファリなど)からの参加が難しいので、無料のZoomアプリをダウンロードして使うことになります
Zoomアプリを入れたあとは、セミナー開始時刻が近づいたら以下の手順で準備をしてください
(PCも携帯もどちらも基本的にほぼほぼ同じです)
・「ミーティングに参加」をクリック
・ミーティングID、パスワード(ともにアジェンダに記載あり)、自分の名前(本名でなくてよい)を入力
・マイクやカメラへのアクセス許可を求められる場合は「許可」「OK」を選択
・「他のユーザーの音声を聞くにはオーディオに参加してください」と表示がでれば「インターネットを使用した通話」を選択
【ネタバレあり】スマトラ マウント クリンチセミナー
セミナーがはじまりますと、アジェンダに沿ってセミナーがはじまります
アジェンダ
・スマトラ マウント クリンチのストーリー
・コーヒーテイスティングの4ステップ
・スマトラ マウント クリンチの楽しみ方
・コーヒーに関するお悩み相談
今回のファシリテーター(司会進行役)はロースタリー東京で実際に焙煎をされているロースターの方でした
スマトラ マウント クリンチの焙煎もされたということで裏話をきくこともできました
では詳細をみていきましょう
コーヒーの基礎知識 スターバックスリザーブとは
ここではまず リザーブとはどういったものかの説明があります
リザーブについてはこちらの記事を参照ください
スマトラ マウント クリンチのストーリー
スマトラ島があるインドネシアについて
インドネシアは雨が多く、
また農家の大半が小規模
コーヒー豆の乾燥のときは、家の裏庭にシートを敷いて干して、雨が降ればシートを丸める、といったことをしています
ハンドパルパーでコーヒーチェリーの果肉を除去する様子(写真左)とインドネシア スマトラ島のコーヒー農園で働く女性たち(写真右), 出典 https://stories.starbucks.co.jp/ja/stories/2021/coffee-story-9/
今回のコーヒーは、スマトラ島のクリンチ山という山でつくられた豆になります
クリンチ山は富士山ほどの標高があり、現在も活動をしている活火山になります
活火山は土壌がよく、標高が高いエリアでは寒暖差がおおきいため、コーヒーの育成には適しています
雨の多いインドネシアでは乾燥の時間を十分にとれないため、独特の精製・乾燥方法が発達しておりインドネシアの場合「スマトラ式」と呼ばれる「半水洗式」という精製方法が主流となります
スマトラ式の場合、生豆は深い緑色になるのですが、同じスマトラの豆ながら 今回の水洗式のものは 他の水洗式のとかわらない色合いで、ロースターの方は「難しそうな焙煎になりそう・・・」と思ったといっていました
コーヒーテイスティングの4ステップ
ではプレスで抽出していきましょう
②プレスにコーヒーの粉を入れる
③軽くかきまぜて つまみをあげたままフタをする
④4分後 つまみをさげて完成
スタバでは10gの粉に対して180ccのお湯を推奨しています
今回のセミナーでは17gの粉に対して300ccのお湯で抽出をしていました
プレスに入れる粉は ザラメくらいの粗挽きがよいとされています
また使用するお湯は90-96度がよいとされています
温度計がない場合 沸騰してから30秒程度たっていればちょうどよい湯温になっているかと思います
と小難しく書きましたが 実際に私がプレスのときにやっている方法をまとめます
沸かしている間に豆を17g挽く
沸騰したらプレスにお湯を注ぎ温める
20-30秒たてばお湯を一旦ケトルに戻す
プレスに粉をいれる
お湯を300cc注ぎ軽くスプーンでまぜる
フタをして4分待つ
4分たったらプレスして抽出完了
スタバではBODUMのプレスが使われており、わたしも家でプレス抽出するときはBODUMのものを使っています
プレスの淹れ方についてはスタバ公式の動画もあるのでよかったらこちらをご覧ください
スマトラ マウント クリンチの楽しみ方
ではセミナーの本編ともいえる スマトラ マウント クリンチの楽しみ方について
コブミカンやほのかなスイカズラを思わせる清涼感のある味わいとホワイトペッパーやアーモンドエキストラクトのような風味が感じられるコーヒーです
https://product.starbucks.co.jp/beans/roastery/4524785522640/
なかなか聞きなれない単語もありましたのでセミナーでも簡単な説明がありました
スイカズラはジャスミンの香り
ホワイトペッパ―はブラックペッパーよりもやわらかな印象
アーモンドエキストラクトはアクセントになる香味成分
それぞれ私なりの解釈もまじえて説明します
まずコブミカン
こぶみかんというのは東南アジア原産の柑橘で、でこぼことした見た目から「こぶみかん」と呼ばれています
みかんという名前ですが東南アジアでは料理にも使います
タイ現地で料理をならったことがありますが、パクチーやレモングラス同様 現地でも欠かせない食材といっていました
トムヤムクンやカレーに加えることで 柑橘のさっぱりとした爽やかさをこぶみかんは加えてくれます
次にスイカズラ
スイカズラは漢字で書くと「忍冬」
冬でも枯れずに寒さに耐え忍ぶ様子から「忍冬」になったといわれています
ジャスミンに似た香りをしています
アロマにも使われておりリラックス効果もあります
ホワイトペーパーはブラックペッパーよりも柔らかな印象
ブラックペッパーが皮つきなのに対し香り成分が強い皮をはいだものがホワイトペッパーです
なのでブラックペッパーよりも さわやかで洗練された印象をもちます
スマトラ マウント クンリチ飲んだときの個人的な印象ですが
・香辛料がきいた食事のあと
・リラックスしたいとき
にスマトラ マウント クリンチはすごくマッチするのではと思います
ペアリング
続いてペアリング
プリンチにはなりますが以下の2つがすごく合うと言われていました
・アランチャ フォルマッジ
フレッシュオレンジがごろっと詰まった #プリンチ の「アランチャ&フォルマッジ」🍊
— スターバックス リザーブ®︎ ロースタリー 東京 (@roasterytokyo) November 6, 2020
クリームチーズとマスカルポーネを贅沢に使ったチーズクリームに、爽やかな酸味とほろ苦さのあるママレードジャムとオレンジを組み合わせています。
ほっと心やすらぐコーヒーブレイクはいかがでしょう☕️ pic.twitter.com/zVeDkrBMjJ
コルネッティはペコリーノチーズがはいっており そのコクがスマトラのコクとマッチ、アランチャはイタリア語でオレンジの意味で オレンジのジューシーさとスマトラの酸味が合うようです!
プリンチについてはこちら
ただ・・・プリンチに行ける方は限られているかと思います
通常店舗でのペアリングであれば、シナモンロールがバッチリだそうです!
自宅でのアレンジ
ご自宅でできる簡単なアレンジも紹介されていました
コーヒープレスで、粉と同じ量のドライオレンジを加えて 粉と同じタイミングで加えて抽出(17gの粉なら17gのドライオレンジ)
すると、オレンジの独特の風味とジューシーさが合ってスッキリ、さっぱりとした風味が感じられ、まるで紅茶のようだ、と
もし、通常のレシピ通りコーヒーを抽出した場合(抽出時にオレンジを混ぜない場合)、ドライオレンジを口に含んで楽しむ場合のもオススメだそうです!その際はピールつき(オレンジピール)がおすすめだそうです!ピールのほどよい苦みが良い味をだすから、だそうです
コーヒーに関するお悩み相談
最後は質疑応答の時間でした
品種について質問をしました
英語のエデュケーションカードをみるとVARIETALに「SIGARUTANG(CATIMOR)」(シガルウータン(カティモール))と書いてあります
SIGARUTANGはカティモールの一種だそうです
カティモールとはカトゥーラ、ティモール・ハイブリッドの交配種で、病気に強く 成長がはやい品種です
成長がはやい品種をクリンチ山にある農園ではゆっくりと成長させているようです
標高が高いエリアは 寒暖差が激しいので コーヒー豆の成長がゆっくりとなり、糖度が増すと言われています
中南米の国々では標高そのものがコーヒー豆の格付け基準になるほど(例 グアテマラのSHG など)です
注意点
これまでの対面セミナーと違うこと
・器具がない人は用意する必要がある
店舗でのセミナーであれば、目の前で抽出をし その場で飲むことができます
ただオンラインの場合はそうもいきませんので、セミナー開始前にコーヒーを淹れておくか、セミナーがはじまってから抽出をする必要があります
今回参加した「スマトラ マウント クリンチ」のセミナーではファシリテーター(司会進行)の方がフレンチプレスで抽出するタイミングがありました
参加する側も 事前に フレンチプレス、コーヒー豆(粉)、マグ、電気ポットを用意して、ファシリテーターの方と同じタイミングで抽出することで、対面型に近いかたちでセミナーを楽しめると思います
またセミナー用のコーヒーは豆のまま届きます
コーヒーミルやグラインダーをお持ちでない方は、近隣のスタバ店舗にもっていけば粉にひいてくれます
ただコーヒーは鮮度が命・・・なので、個人的には自宅で挽きたてを飲んでいただきたいなと思います
はじめての方は、スタバでも販売されているラッセルホブスのグラインダーがおすすめです
比較的安価なため入門編としてはおすすめです
ただ「プロペラ式」のため、粉にしたときのサイズがまばらになり、抽出したときの味にバラツキがでやすくなります
なので より味にこだわりたいという方は「フラットカッター式」がおすすめで、なかでもみるっこのグラインダーがおすすめです
フジローヤルという日本の老舗メーカーのもので 業務用のみるっこ440は数多くのコーヒー専門店で使われています
業務用を家庭向けに調整したものがみるっこ220になります
豆を均一にひけるので雑味を少なくしてくれます
最後に
オンラインセミナー「スマトラ マウント クリンチ編」いかがでしたでしょうか
対面でのセミナー開催が難しい状況が続くなか、オンラインというかたちではあるものの、セミナーに参加できるのは非常に嬉しく、また久しぶりにしっかりとコーヒーと向き合えた時間でした
半水洗式のスマトラクンリチやインドネシアについては こちらでより詳しく解説していますのでよかったら読んでみてください
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