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エデュケーションカードの入手方法と記載内容について掘り下げてみた

豆のことかいたカードがあるの?
何が書いてあるの?

どこでもらえるの?

カードの存在はなんとなく知ってるけど、

カードはどう見たらいいの?

 

私もはじめてエデュケーションを受け取ったときは、どういう風にみたらいいのかよくわからなかったです
そういった自分も経験したことがあるような不明点や疑問を解消できるように、エデュケーションについて深掘りしていきたいと思います!

 

 

この記事をかいている人
スターバックスリザーブに何度も通い、リザーブ豆やドリンクを頼んだ結果、所有しているエデュケーションカードの数が100は優に超えるgucciが説明します!

エデュケーカードに書いてあることやもらい方、保管・収納方法について説明します
※カードの内容だけでかなりのボリュームになったので保管・収納については別記事でご紹介します!

 

目次

エデュケーションカード書いてあること


コロンビア ピタリトという豆のエデュケーションカード

エデュケーションカードには豆についての情報が書かれています
内容は次の通りです

コーヒーの名前
コーヒーの特徴
コーヒーストーリー
生産国
生産地/生産者
加工法
酸味
コク
相性の良い風味

 

このままだと分かりにくいのでコロンビア ピタリトという豆のカードで説明します


コロンビア ピタリトという豆のエデュケーションカード(裏面)

コーヒーの名前

一番上の場所が豆の名前をあらわします
この豆(カード)の場合「コロンビア ピタリト」という名前になります

あとでも出てきますがコロンビアのピタリト市というところで生産された豆ということを表します
今回のようにエリアが名前につくこともあれば、コーヒー豆が生産された農園名であったり、
その豆が加工された場所がつくこともあります

農園名であれば、例えばザンビア イザンヤ エステート

エステートは農園という意味なので、アフリカのザンビアという国にあるイザンヤ農園でつくられたコーヒー豆ということを表します

 

コーヒーの特徴

次に豆の特徴です

ここには、淹れたときにどんな風味になるかという説明が書いてあります
コロンビア ピタリトの場合「摘みたてのキイチゴや、モラセスを思わせる甘みが感じられる、
ブラックウォールやスパイスの風味をもつコーヒー」というのが特徴として書かれています

コーヒーストーリー

ここはコーヒー豆によって書かれる内容がまちまちなため 何を書くかは決まっていないように思います
ざっくりとですが、コーヒー豆がどういった環境で栽培・加工され、どういった人の手を経てやってきたのか、といったストーリがかかれることが多いように思います

 

画像だと見づらいので、公式サイトの表記を引用します↓↓

コロンビア アンデス山脈の谷間に位置するウィラ県ピタリト市は、コーヒー栽培にとって理想的な条件を備えています。豊かなテロワールと雲を頂く山々に囲まれたこの地で、コーヒー豆の可能性を最大限に引き出すべく、小規模生産者協同組合が活動しています。9つの農園と数百人の生産者たちの協力によって生まれたこの特別なコーヒーは、コミュニティの団結の証です。それはコーヒーカードの中にも見られます。このコーヒーを協力しあって栽培した9つのコーヒー農園は山並みや丘で表現され、それぞれの個性が互いに調和することでコロンビアの伝統的な帽子「ソンブレロ」のモチーフを描き出しています。
出典 https://menu.starbucks.co.jp/4524785519091

 

生産国

そのままですが、ピタリトであれば生産国はコロンビアです

 

今回は違いますが、マルチリージョン(複数地域)という表記になっていることもあります
例えば、ロースタリー東京で取り扱いのあるパンテオンブレンドという豆は、2022年の場合、ザンビア、コロンビア、スマトラの豆をブレンドしているため、マルチリージョンと記載されています

 

生産地/生産者

コロンビア ピタリトはウィラ県ピタリト市というところで生産されています

ちなみにこのウィラ県はコロンビア南部にあり赤道に近い場所(下図 青のエリア)に位置しています
そのため、標高が高く(下図 青の標高エリア)、気温が低いエリアでコーヒー栽培がされています

下の図はFNC コロンビアコーヒー生産者連合会 様 提供の図になります。


コロンビアコーヒー栽培地域の所在地、標高、地理的条件

 

加工法

精製法ともいいますが、コーヒーでの加工法とはざっくりと次のような説明になります
収穫したコーヒーチェリーから皮、果肉等を取り除き種にする方法


収穫されたコーヒーチェリー


パルパーという機械を使ってコーヒーチェリーから果肉を除去する様子

 

加工法は細かく分類すると様々ありますが大別すると次の3つになります

乾燥式
水洗式
半水洗式

 

乾燥式

乾燥式は、一般的に ナチュラルや非水洗式とも言われます

スタバではサンドライド(Sun-dried)と呼ばれることが多いです

特にエチオピアやブラジルの豆でみかけることの多い加工法です
サンドライド エチオピア イルガチェフ チェレレクツなど
(イルガチェフは地域、チェレレクツは加工場の名前です)


サンドライド エチオピア イルガチョフ チェレレクツ

手間はかかりますが、大規模な設備も不要なので乾燥方法のなかでは一番コストがかかりません
品種などにもよりますが、ワインのような香りや甘みを感じさせるフレーバーに特徴があります

 

豆屋、喫茶店によってはイルガチャフ、イルガチェフェやイルガチャフィと表記されることもあります
いずれにせよ現地の言葉で「湿地と草原」という意味を表します
本来 サンドライドが多いエチオピアにおいて、シダモという地域のなかにあるイルガチョフは、その名の通り 水源が豊富なので、エチオピアのなかでも水洗式が多いエリアと言われています

 

水洗式

ウォッシュドとも言われますが、水洗式はその名の通り水を使ってコーヒー豆を加工(精製)していきます

完熟したコーヒーというのは 糖度が高く、実がぎっしりとつまっています
こういった豆は「おいしい」コーヒーになります

一方で完熟しきっていないなものや、虫食いなどで中身がないもの、過度に熟して乾燥しているもの
こういったものはコーヒーの味に悪い影響をあたえるため取り除く必要があります

その選別に水を使うことができます

中身のつまった実は沈み、そうでないものは浮きます
こういった比重による選別を比重選別といいます

そのため 水を使わないサンドライドに比べ設備が大掛かりになりがちです
水を使うことで欠点豆の選別ができ クリーンな味わいになるのが特徴です
故に、一部地域をのぞくとスターバックスリザーブに登場する豆は水洗式の豆が多いように思います

 

半水洗式

半水洗式というのは、ブラジルや中米、インドネシアなどで行われている方法です
すごく簡単にいいますと、水洗式と非水洗式のいいとこどりです

半水洗式も呼び方は様々でセミウォッシュトと呼ばれることもあれば、ブラジルの場合 パルプドナチュラル、中米ではハニー製法という言い方もします
インドネシアではスマトラ式といいます

パルプドナチュラルとハニーは同じ製法ですが、同じ半水洗式でもスマトラ式は別物です
雨の多いインドネシア特有の精製・乾燥方法になるため、仕上がった豆は独特の色(深緑)とフレーバーを持ちます

 

こちらはロースタリー東京限定で2019年の年末から20年はじめ頃にかけて発売されていた ブラジル カショエイラ ダグラマ ファームという豆になります


ブラジル カショエイラ ダグラマ ファーム(表面)


ブラジル カショエイラ ダグラマ ファーム(裏面)

半水洗式と書いてありますが、こちらはパルプドナチュラルになります

 

赤いコーヒーチェリーの状態から生豆へ加工する際、果肉を取り除き、ミューシレージという粘度のあるものを取り除きます
ミューシレージをどれだけ取り除くか、またどのくらいの期間 乾燥させるかで 仕上がった豆の風味がかわってきます
厳密に定義されているわけではないようですが、ミューシレージをほとんど除去するホワイトハニーから、半分以下のイエローハニー、それ以上のレッドハニー、ほとんど残したブラックハニーという形でよびます

 

何故 中米ではパルプドナチュラルと言わずにハニーと呼ぶかといいますと、ミューシレージのことを現地の言葉(中米はスペイン語圏)でMielと呼び、ハチミツのこともMielと呼ぶからです
そのため この製法のことをハチミツ=Honey(ハニー)と呼ぶようになったようです
フランス語でもハチミツのことをmielといいます
あのレ・ミゼラブルの著者であるヴィクトル・ユーゴーの名言に次の一節があります
“La vie est une fleur dont l’amour est le miel.”(人生は花であり、愛は蜂蜜)

リザーブココーヒーの中で、スマトラクリンチという豆があります

2021年のスマトラクリンチは半水洗式(スマトラ式)でしたが、2022年の豆は水洗式
半水洗式はスマトラ式なので、特有のクセがあり、パンチが強い印象でした
一方で22年の水洗式のものだと、パンチは弱くなっているが、クリアで瑞々しい印象がありました

21年のものは「スマトラ クリンチ」という名前ですが、22年のものは「スマトラ “マウント” クリンチ」です
若干 名前は異なりますがどちらも同じ農園の豆になります

スマトラクリンチはこちら

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コーヒー豆の風味

酸味やコクの強さを3段階であらわします

HIGH(強い)、MEDIUM(ほどよい)、LOW(軽い)

コロンビアの場合、南部の豆は酸味が強いという特徴があり、ピタリトもやはり酸味 HIGHになっています
一方でコクはというと、ほどよいレベルということになります

 

相性のいい風味

赤ワインが肉料理とあうように、コーヒーもいろんなフードとあわせることができます

ワインの場合はマリアージュといいますが、コーヒーの場合はペアリングとも言います

コーヒーが嗜好品である以上、コーヒーを何とペアリングさせるか(あわせるか)は 好みだと思います
なので何とあわせてもよいですが、指針があるほうが助かりますよね
そんな指針がここに書いてあります

コロンビア ピタリトの場合「フレッシュベリー類、キャラメル、ナッツ」が相性のよい組み合わせになります

 

ちなみに FNC コロンビアコーヒー生産者連合会 様 のほうで、ウィラ コーヒーとフードのペアリングについて次のような資料を作成されています

ウィラコーヒー&フードペアリング

 

日本語版/英語版

エデュケーションカードには日本語版と英語版があります


コロンビア ピタリト 日本語版(左)と英語版(右)

 

書いてある内容も日本語・英語とで異なります

英語版にあって日本語版にはない項目があります

 

それは「Variety(品種)」です

コロンビア ピタリトの場合「CATURRA, CASTILLO」(カトゥーラ、カスティージョ)と書かれています

品種の話はそれだけでかなりのボリュームになるので詳しくは割愛しますが・・・
FNC コロンビアコーヒー生産者連合会 様がわかりやすくまとめておられますので、FNC様のサイトを引用させていただくと次の通りです

カトゥーラ
ブルボン種の変異体。ブルボンよりも低く、二次枝梗が更に多く、枝は広がっています。これによってひとつの枝からより多くの果実がなり、また木々の間を少し詰めての栽培ができます。

カスティージョ
コロンビア種に至るまでの品種改良で生まれた種類です。コロンビア種とカトゥーラ種よりも環境への適応性と収穫量が高いです。豆も大きく、味も深い。さび病やCBDにも強い種です。現在コロンビアで最も多く栽培されている品種です。

 

ですので、品種まで知りたいというかたは、是非英語版も入手されてみてください!

 

冒頭で エデュケーションカードには日本語版、英語版があると書きましたが、正確には、ロースタリー限定(Exclusive)など一部 日本語のみのものもあります

例えば先ほどのブラジル カショエイラ ダグラマ ファーム

こちらは日本語のみになります

 

ロースタリーのPTRさん(店員さん)にExclusiveについて尋ねたところ「正確な情報はでていませんが、海外未発売の豆の場合、Exclusiveのラベルデザインになるのではないかと予想している」とおっしゃっていました

 

 

さきほどのコロンビア ピタリトの場合、日本語版、英語版とでサイズは同じでしたが、かつては日本版、英語版でカードのサイズが違っていました

それがこちら

 


英語版(左)と”旧”日本語版(右)

 

サイズが違うだけでなく、数年前までシールも配られていました


左からシール、英語版カード、日本語版カード

 

わたしはコレクターなので貼らずに保管していますが(笑)、コーヒーパスポートに貼っているかたも当時たくさんおられました

 

どこで入手できるのか

次のどちらかでエデュケーションカードを入手することができます

リザーブ豆を買う
リザーブ豆を使ったドリンクをオーダーする

豆についれは店舗注文でも、オンライン注文でも入手可能です

ドリンクについては、リザーブ豆であれば淹れ方を問わず もらうことができます

 

店舗によって取り扱ってる豆の種類が異なります

店舗によって取り扱っているリザーブ豆の種類が違います

例えばロースタリーにしかない豆、プリンチ(を取り扱う店)にしかない豆、リザーブバー・ネイバーフッドにしかない豆、などがあります

 

焙煎前のコーヒー豆(生豆)をウイスキーの樽で寝かすことで、ウイスキーの風味を豆にうつした「ウイスキーバレルエイジドコーヒー」や、シーズン限定で毎年発売される「パラディシブレンド」などはロースタリー東京限定になります


ウイスキーバレルエイジドコーヒー


パラディシブレンド

 

マイクロブレンド No.10などはリザーブバーやネイバーフッド限定になります

 

最後に

通常、エデュケーションカードとはリザーブコーヒーを指します
ですのでリザーブ豆について書かれたカードについて説明を行いました

リザーブではない店舗(いわゆる普通の店舗、コアの店舗ともいいます)で取り扱いのある
シングルオリジンのシリーズにもエデュケーションカードらしきものがあります

「らしきもの」と書いたのは、カードに書かれた内容はリザーブ豆と似ていますが、紙質もサイズ?も違うので、リザーブマニアとしては別物扱いとなります(笑)

 

ティバーナでも茶葉を買ったり、特定のドリンクをオーダーするとエデュケーションカードがもらえます


3種類の飲み比べとティバーナ エデュケーションカード


専用の袋にはいった茶葉とエデュケーションカード(右)、そしてシール(左)


ダージリン ドゥ トリオンフ

 

東京ロースタリーで入手したものと上海ロースタリーのティバーナカード

 

ティバーナのカードは裏面に茶葉の分量などティーの淹れ方が書いてあります

 

 

まとめ

エデュケーションカードに書かれてある内容や入手方法についてまとめました

書かれてある内容を知ることでコーヒーにも様々な個性があることがわかっていただけたのではないかと思います
そういった個性を知ることで、もっとコーヒーを楽しむことができると思いますので、エデュケーションを入手した際は、是非じっくと読みながら、コーヒーを味わって楽しんでほしいと思います!

エデュケーションカードに書かれてある内容はインスタ(@gucci_stb)にも掲載しています
最新のリザーブ豆については「投稿」欄の固定にも掲載しています
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